超絶セッション。

昨日(日付が変わったからおとといか!?)、HWのライブに行ってきた。吉祥寺のスターパインズカフェぐらいの大きさの恵比寿にあるSWITHというこ洒落た、かつ嫌味のないところでのライブだった。
ライブ前には、メンバーの細海魚さんがDJをしていた。そして、肩に力が入らないリラックスした状態でライブは始まった。お店でのライブということなので、普段のライブほどパワーがあるもんじゃないんだろうなあ、と思ってた。
馬鹿だった。まったくの勘違いでまったく逆。何が起こったのか分からないけど、とにかく普段のパワー以上、もしくはまったく別のエネルギーを感じた。
映画監督のウディー・アレンがニューヨークでやっているような、「まちのライブ」がしたいという山口さんの発想から来ているのか、とにかく新しい感覚で楽しめることが出来た。

この日一番すごかったのが1995年に発表されたアルバム『1995』より佐野元春プロデュースの『ブランニューデイ/ウェイ』だった。このときのソロの掛け合いったらなかった。ギターとオルガン、ギターとベース、ベースとドラム(ギターとベースとかベースとドラムの掛け合いでうまいのってそんなにない。誇張抜きで。)。それぞれの掛け合いが一つのグルーヴの上にのってうたってたんでけど、このグルーヴは崩れていない。

最近個人的なブームになっていることが、大音量とひずみ。
物足りなさからくるようなものではなく、はたまたただ激しさを求めるだけのようなものではない、耳障りの心地よい激しさと大音量の同居。
ルー・リードのそれがまさしく理想的なものなんだけど、今回のヒートウェイヴのライブには「心地よい爆音」を感じた。

感想は音楽的なものになってしまったけど、それ以上にこのライブが行われた背景に何か感じるものだった。

食器の洗う音がライブの一部になり、ろうそくの光はほのかに赤みを帯びたオレンジの光を放ち燃えていた。そして、メンバーのみなさんはライブのあと「お客」になっていた。素敵。