ビンゴ!

バイトから帰って、家でゆっくりしていると突然映画が観たくなったので、今やっている見たい映画を考えたもののテンションが金持ちの街に行くことを許さず、レンタルビデオを見ることにした。借りてきたのは去年見逃していた(去年だっけ?)『ブラウン・バニー』と最近知った『ウェイクアップ!ネッド』という作品を借りてくる。
ブラウン・バニー』は言わずもがなの有名な作品。「音と映像がきれい」とか「賛否両論がどうのこうの」とかなんとかって話題になっていた。観てみたかったし、「ヴィンセント・ギャロていったいどんなん?」と思って借りてみた。そんで、観てみる。映像はきれいだった(DVDだから!?)。音もいい(スピーカーにつないでるから!?)。そして開始10分ですでにあくびをしていた。ボーっとしながら観ているといつの間にか寝ていた。映画で寝るなんて、『イヤー・オブ・ザ・ホース』以来だ(俺は音楽で経験したことに嘘はつかん。もちろん今見たら違うかもしれんけど、そんときは寝た)。目覚めるとトップメニューの映像が流れてて、もう一回覚えてるとことから観はじめた。しばらくしてとうとう「彼女」の登場だ。この映画のキーパーソン、デイジー(だっけか?クロエ・セヴェニーがやってる役です)の登場からギャロの様子が変化し始める・・・。とまあ、あとは話題になったシーンだったんだけど、このシーンでやっぱこの映画おもしろいのかもと思った。シーンどうのこうのというより演技とかストーリーとかがすごくいいなあ、と思った。ギャロさんが演じている役が見事に「男」っぽい部分を出してました。妙に納得します。それでどうこうじゃなくて俺的にはほんっとに「やれやれ」なんだけど、あれ観てあの要素をごまかしちゃうような「音と映像がよい」ってそんな濁しはいらないとも思う。まあ、見た時期もあるしな。
なんだか物足りなかったので、最近友達の鈴木から買った電動ミルでコーヒーを細めに挽いて濃い目のコーヒーを入れてから、立て続けに「ウェイクアップ!ネッド」を観る。この映画はアイルランドが舞台の映画なんだけど、音がいいってこういうことじゃねえのか!?まあ、つまり「音楽」がとんでもなくいいのよ。サントラにナリグ・ケイシーとかリアム・ヘンダーソンとかジョン・マックシェリーとかのドーナル・ラニーバンドの面々が参加しておる。最近ひどくお気に入りのウォーターボーイズの曲も流れてくる。で、ストーリーはアイルランドの田舎町で宝くじに当たったおっさんがいて、ちょっといたずら好きのじいさん二人がその金をかっぱらおうっていう話。話自体はすごく単純なんだけどこれに出ている人間達の表情とかしぐさとかの人間模様は俺をすごくほころばせてくれました。高校時代から俺のこと知ってる人なら分かるだろうけど、俺ってかなり簡単に笑うでしょ?なんでかっつったらこういうことだよ、ってこの映画見せると思う。行きたいなあ、アイルランド。「じゃあ、行けよ」って言われたら行きたくなくなるからそれは言わないでね。あと2年は聞いても耳に入ってこない言葉だ。たぶん「今」言われたら「うるせえ!」って言っちゃうと思う。あはは。
みんな、寒いけど風邪ひくなよー!