長かった夏休み。

もう九月も終わろうとしているのに俺の暦ではまだ夏休みだ。でも、それも今日まで。
今年の夏はいろんなことがあった。北海道への遠征に始まり、onsensのライブのお手伝い、初のサークル夏合宿、軽井沢、その間全てバイク。そして最後に曽我部恵一バンドのライブを手伝うために車で実家へ。こんなに動いた夏も初めてだ・・・なんて実感はあまりないし、まだ物足りない。
ちゅうのも、曽我部さんをはじめ、バンドメンバーのケニーさん、上野さん、太田さんの圧倒的な勢いを見せ付けられてしまったからだ。
ライブ当日は緊張と焦りで俺は正直くたくただったけれどライブ終焉後、また猛烈な夜が始まったのだ。彼らは一夜だけ、ものすごい勢いを出すわけではないのだ。ほぼ毎日全国行脚のために動いている。そして濃厚な日々が繰り返されているのだ。
太りすぎのロック愛好家みたいな世界に棲む人にはこのこってりしたエネルギーは消化できないだろう。
彼らは音楽でそんな日々から溢れてこぼれた愛を綴っている。そしてこんな精神論は限りなく必要ないものであるのが明白なので文章を作りながらものすごく恥ずかしい気分だ。

彼らとファンとしてはもちろん、関わった人間の一人としてライブ後に交わした握手はすがすがしかった。

そいで俺の夏休みは終わり。日付が変わるのはあっけないもんだ。