アイリッシュ・ローバーと8人のごきげんなオヤジ。

今日は何の日?

「テストの日」

まあ、そうだったっけな。

「台風の日」

まだ風吹いてないもん。個人的に吹き荒れているが・・・

「ん、個人的に吹き荒れている?じゃあ何、ハートブレイカーな日?」

そうだな、ある意味砕けてるね。

「?」

というわけで今日はポーグスのライブの日だったのだ!
久々に狂いましたね。憧れの♪憧れの♪憧れの♪シェーン!を見てきたのだ。奴は俺がジャケ写で知っている姿よりもずいぶんサイズアップしていた。例えるなら水の代わりにウィスキーとギネスをたっぷり入れて膨らませた水風船、ならぬ「酒風船」。そう、ブクブクに太っていたのだ。他のメンバーもお年を召したようで見た目はおっさんだった。

だが、しかしだ!奴らは類稀なロックンローラーだった。ふらふらで倒れてもよれよれでやってきたのはシェーンだった。奴はライブ中も酒(恐らくウィスキー)を手から離さず、よれよれなはずなのにぴんぴんしていたし、間違いなくポーグ・マホーンの光線を出していたた。アコーディオンのジェームス・ファアンリィーは蛇腹をまるで真上から叩きつけるように閉じたり、これでもかと思いっきり広げたりしながら右往左往にダンシングしていた。奴のステージアクションは俺が初めて触れたロックンロールの塊を思い出させた。そして、ティン・ホイッスルのスパイダーはポール・ウェラーばりの伊達男。ベースのダリル・ハントはダウンピッキングオンリーではなく、オルタネイトピッキングオンリー!(指を降ろすんじゃなくて、「上げて」はじく!)ギターのフィルの持つグレッチ・カントリージェントルマンは美しかった。
とにかく奴らはぶっ飛ばしていた、そして俺は久々に満足を通り越してあふれ出していた!

ライブのさらなる詳細は会ってその気になったら話します。ライブが終わって外に出てみると風も雨もやんでいた。アイルランドから運ばれてきた風に日本の台風はたじろいだのかな?ライブに一緒に行った友人はフーリガンにぶっ飛ばされ、初めて東京のライブを体感した友人は空間に圧倒され、俺は下半身がへなへなになった。そしてみんなとゆっくりお茶を飲んでクールダウンしてから家に帰ってきた。

今日目の前にしてきたいくつかの光景はこれから何度俺の脳裏にフラッシュバックするんだろう、そんなことが楽しみでしょうがなくなった一日だった。