家路を急ぐ都会人 〜京王井の頭線編〜

今日とある本を探しに吉祥寺に行った。雨だから電車で。そいで帰りの電車の中で面白い光景を見た。

通勤、通学で電車を使っている、もしくは使っていたという人なら分かると思うんだけど、乗りなれた電車ってどの車両のどの扉が降りるときに改札とか階段に近いかっていうか大体分かるよね?で、乗るときにはその場所めがけて乗ること多いでしょ?急いで駆け込む場合を除いて。
で、吉祥寺駅って井の頭線の出発点で、ラッシュ時間以外は乗る人は大体座ってるわけ。立っている人は扉の近くに立っていることが多いので車両の真ん中には人が通れるスペースができてる。で、吉祥寺発の電車に駆け込むと駅の構造上最後尾の車両のほうになる。今日も吉祥寺駅には出発ギリギリに駆け込む人たちがたくさんいた。その人たちは車両の真ん中に道ができるもんだから、電車に乗ってから前述のようにお目当ての場所に向かう。俺もよくする。
走ってる電車の中を歩くそういう人たちは結構いるもんだから、車両の中にはぱらぱらと列みたいなものができあがる。
で、何が面白かったかっていうと、吉祥寺駅を出てすぐにカーブがある。俺の目の前を列のひとつが通り過ぎているときにそのカーブにさしかかった。そこで、歩いてる人が一斉にバランスを崩して堪えた。

一斉にグッ。

みんな同じポーズで

グッ。

これは少し笑っちゃったね。さらにそのままみんな何事もなかったかのようにすたすた歩いていくわけよ。大体同じタイミングで。

考えてごらん、電車の中を歩く列ができてて一斉にグッてバランスとって、そのまますたすた歩いてく光景。俺も、ときにその光景の一部になっているんだろうな。都会では常にクールに振舞わなければならないのだ。