短距離走者の孤独。

marginalmoon2005-01-12

雨宮処凛さんの『生き地獄天国』を一晩で一気に読んだ。すごいおもしろかった。興奮して朝まで本を読むなんてのは久々だ。いじめ、ヴィジュアル系リストカット、胃洗浄、オウム心理教、見沢知廉に薦められた右翼団体、バンド、映画「新しい神様」、ノースコリア、イラク。関わってきたものを熱狂的に彩る彼女の生と魂。読み終えたあとに表紙を開いたところに直筆の「一人一殺(ハートマーク付き)」の文字とサインを見つけ、一読者として勝手に彼女の「愛」を感じた。わざわざ、一冊ずつサインしたのか!?すごい。時代の波に溺れかけそうになってる人がいたらこの本はオススメだ。冒頭の写真ページには、
「私は知りたかった。
手首を切らずに生きていく方法。
そして、世界から仲間はずれにされない方法。」
とある。そして本文の最後は
「私を苦しめ続けるように思えた、この世界をつかみに行くということ。それは、メチャクチャ楽しい作業だった。居場所がなかったからこそ、私は、どこへでも行くことが出来る。
そして、個人的な欲望と得体の知れない正義感をごちゃまぜにした、私の自分探し格安ツアーは現在も続行中である。」
で締められている。皆さん、一人一冊です。