オーディナリー・ライフ

今日はうちの大学でやっていた高遠菜穂子さんと森沢典子さんの報告会に行ってきた。高遠さんはイラク、森沢さんはパレスチナ、それぞれが持っているネットワークを活かし、彼女達が見ている「今」を報告してくれた。新聞やテレビなどでは報じられない部分の情報を教えてくれた。主に彼女達の友人や向こうの「生」の状況についての話だった。その情報はすごく惨い情報だった。でも彼女達からはただの「頑固なおやじ」みたいな主張は感じられなかった。高遠さんはただこう言ってた。

イラクパレスチナの情報をフェアな状態にしたい」

俺たちに伝わる大手メディアのあまりにも偏った現地の報道。こちら側からしかみていない者の言い方がそれに当たるとするなら高遠さんと森沢さんは向こうから見ている者の見方だったと思う。「現地の悲惨な状況」という言葉の意味は、この二つの立場にとって大きな隔たりがあるのは明らかだと思った。「信じられない!」って思うのと「ありもしないんじゃないの!?」って思うのは似てるけど違うよね。たぶん「ありもしないんじゃないの!?」って思う情報ってよくあるけど、「信じられない!」っていうのが今日だった。

「頑固なおやじ」の言う「悲惨な状況」って「ありもしないんじゃないの!?」って思うけど、今日は「悲惨な状況」が「信じられない!」だった。なんというか、俺は後のほうのニュアンスが今の世の中足りてないんじゃないかな?って思う。

話が終わって高遠さんと握手してもらった。失礼を承知で書くけれど、高遠さんは凛としていてカッコよかった。森沢さんは無防備な感性の持ち主と思った。それが、カッコよくもあり魅力的だった。

終わってから、学校近くのホルモン焼き肉屋で友達三人と飯を食う。昨日の今日というゼミの面々。報告会の最中、腹の立つようなことがあったことを知る。自分が真面目で腹が立つことはないけれど、ファッキンなことだったと申しましょうか。やっぱ日本は日本だ、と思った(意味不明)。まあそんなことほっといて美味しくホルモンを頂戴した。

豚さん、美味しかったから腹痛は勘弁ね!