かわいくない。

吉祥寺で日課のようになっている散歩。日常の風景としての吉祥寺。しかし今日はいつも覗くお店とか場所をスルーして行ったことのない場所に行ってみた。そこは服屋さんなんだけど、バウスシアターの近くにある。横ちょには旅人食堂というこれまた気になるお店があって行ってみたいところ。さて問題の服屋なんだけど、主にアメカジ(!?)の服が置いてあった。店には気さくなお姉さんがいて結構話し込んでしまった。
気になるシャツがあった。それには「Okeh」レーベルという古ーいアメリカのノーザンソウルのレーベルの刺繍が正面に施されてあって、裏には「ELECTRIC」の刺繍。この刺繍がまたいいんだ。日本の刺繍も素敵だけど、このシャツのように「アメリカ大陸の刺繍」もいい(メキシコのウィチョル族のネアリカに似てて、形に沿った線が渦巻きのようになっている)。襟は千鳥格子のような柄だ。かっこういい!気になったのはやはり値段。先日新宿で同じように刺繍の入ったシャツが2万もしたからだ。見てみるとやはり同じくらいの値段。
やっぱたけーなー、と思って奥の方を見るとまたイカしたニットが・・・。白の細身のニットなんだけど、腕の部分が黒くて背中には大きなクローバーのワッペンとトランプの「A」が4枚扇状に広げてある柄の刺繍。この刺繍も非常に細かい。ちゃんと「A」になってるし、マークもしっかりしている。生地もしっかりしている。店のお姉さんが言うには、これを作ってるのはバイカーのブランドでバンソンやハーレーとはまた違ったやり方でがんばってるメーカーとの事。だから、防寒もばっちりなのだそうだ。で、気になる値段。お姉さんの曰く、

「柄はかわいいっすけど、値段はかわいくないっすよー!4万。」

うぎゃ!かわいくないっ!仕事も気合入ってるけど、値段も気合入ってる・・・。だけど、まじでいい仕事してますよー、あれ。オシャレとは思わないけど、まじで格好いい。「Okeh」シャツもクローバーニットも是非お金があれば買いたい。モノとしては値段が気にならないほどいいものだった。うん。ただバカ高い値段つけてると思う服屋さんには行かないけど、楽器屋のギターと同じように「まだ他の人のところに行かないでね」と思ってこの店にはまた見に行くだろうなあ。店のお姉さんも話してて楽しい人だったし。

で、結局今日は「ドラマ」っていうゲームと中古CDを一緒に売ってるBook OffとかGEOみたいな店でスカタライツのCDを購入。このCDってばホントかわいい値段!中身にそぐわない値段付けられててかわいそうなんだけどね。600円だったんだよね。スカタライツって言ったら、カリブ海のルーツのものすごく偉大なグループ。最近はフジロックにも来てた(オリジナルメンバーはほとんど死んじゃってるんだけど)。ユニオンに行けばこれの2倍ぐらいの値段になるだろうなー。
俺、冬場に部屋にいるときはオーセンティックスカ聴くの好き。クリス・ブラックウェルっていう人がたスカ〜レゲエ〜ダンスホールって感じでまとめたBOXセットを高校生のときに聴いてからずっと冬になると聴きたくなる。なんだかすごーくあったかい気分になる。寒い我が家では効果あり。まあ、外を出歩くときはまた違うんだけどね。外の寒さとか風景にはまた別の音楽を聴きたくなる。

Enjoy Yourself!(←誰かの真似じゃないからね!)