堕ちた。それでも陽はまた昇る。

最近生活が堕ちていて、そこから抜け出せないでいる。
朝寝て、夜目覚める。という典型的なやつです。
昨日は俺にとってとびきりなことがあったんだけど、話したい人にしか話したくないのでここでは割愛。

ただ、一つだけ。「喜び」に溢れていた。

何度飛びたってみても、いつもと違う羽根の広げ方をしても、高いところを目指しても、結局同じところへ着地してしまう。
「どうでもいい」に支配されたこの場所に居ついてしまう。
何も変わらないことを恐れていたはずが、何も変わらないことに安心している。

「犬は吠えるが、キャラバンは進む」
そう、キャラバンは進んでいる。ただひたすらに同じペースで。
壁にかかっている時計よりより自分の腕時計を信じ、三時のおやつの時間より、自分の腹時計を信じる。
ただ自分のペースを信じる。

誰もが特別だと思っている、考えているだけでありもしない、「自分の存在」が見えなくなるまで、水平線の高さと同じぐらいになるまで、「自分」をそぎ落とす。
俺は「アヴェレージ・ガイ」であることには違いない。
それぐらいできるはずだ。

大自然の中でちっぽけさを気付く人間より、俺は大都会の中でも「ちっぽけ」だけど「魂」を持った奴になりたい。特別なことじゃない。人間は生まれてから死ぬまで「体温」を持っている。
特別な何かに目を輝かせるよりも、目の前で起こっていることから目を離さない奴になりたい。
でも、目の前で起きていることが、俺を昂ぶらせるのならそんな幸せなことはない。

堕ちるならとことん堕ちて、そこから這い上がれないのならそこまでだ。
誰かに押し上げてもらうんじゃ駄目だ。誰かの「おかげ」でも這い上がるのは自分じゃなきゃ、突き落してもらったほうがいい。